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人間が熱中症になるように、iPhoneも熱中症になることがあるのをご存知でしょうか

熱中症と聞くと、夏の気温や湿度が高い時期に起こるものと思いがちですが、残念ながらiPhoneの熱中症は夏だけとは限りません。

高温多湿以外にも、iPhoneを長年使用している影響でバッテリーが劣化していたり、アプリやデータなどで容量がいっぱいになっていたりしても、iPhoneの熱中症は起こってしまいます。

iPhoneの熱中症は「熱暴走」と呼ばれ、放置しておくと大変なことが起こるのです。

iPhoneが熱中症(熱暴走)を起こすとどうなる?

iPhoneが熱暴走を起こすと以下の現象が起こります。

  • 充電ができなくなる
  • 画面がつかなくなる
  • iPhoneの動作が重くなる
  • 電源が入らなくなる
  • 電波が悪くなり通話がしづらくなる

なぜ、このような状態になるのでしょうか?

iPhoneは、正常な動作温度の範囲を超えると、iPhone内部のコンポーネト(ソフトウェアの部品)を保護するために自動的に温度を調整しようとします。

つまり、熱が上がって内部の部品を保護するために、iPhoneの動作に制限がかかってしまうのです。

画面に温度警告が表示されたらどうすればいい?

iPhone内部の温度が上限を超えると「高温注意」という警告メッセージが表示され、画面に温度警告が表示されます。この状態になると、緊急電話を除いた操作は一切できません。

温度警告が表示されたら

  1. 装着されているカバーを取り外す
  2. 涼しい場所にiPhoneを置く

この状態にして、熱が下がるまで放置しておくのがベストです。ちなみに「涼しい場所」とは、日陰や扇風機の近くなどです。
今すぐに本体の熱を下げたいからといって、保冷材や氷で冷やしたり、冷蔵庫に入れたりするのは絶対にやめましょうクーラーの冷風を直に浴びせるのもNGです
iPhone内部に結露が発生してしまい、故障の原因になります。

iPhoneが熱を持っても特に問題がない動作とは?

以下の動作をするとiPhoneが熱を持つことがありますが、問題はありません。

  • 初期設定の段階
  • バックアップから復元するとき
  • グラフィックスを多用したアプリや機能、拡張現実に対応したアプリや機能を使用するとき
  • ソフトウェアをアップデートしたあと、写真アプリで顔・撮影地・キーワードのタグ付けが行われているとき

これらの動作は、必要な作業が終わると通常温度に戻ります。

ただし、動作後に高温な場所にiPhoneを放置すると、パフォーマンスや動作に異常が起こる可能性があるので、気を付けるようにしてください。

熱暴走を起こさないための対処法

熱暴走を起こさないようにするためには、以下の行動を心掛けてください。

・高温、多湿の場所でiPhoneを使用しない

(夏:高温多湿状態の部屋や車内、冬:ストーブなどの暖房器具の近くなど)

・iPhoneを長年使用している際はバッテリーを変える

(劣化したバッテリーは発熱しやすくなるため)

・使わなくなったアプリやデータは、できるだけ削除して整理する

(アプリやデータなど容量が大きくなるとCPUに負担がかかるため)

どうしても治まりそうにないときは修理店に相談してみる

頻繁に熱暴走を繰り返していて、通常の温度に下がりにくくなっている場合は、一度修理店に相談してみましょう。バッテリーの交換など、修理の見積もりを無料で出してくれます。

まとめ

真夏に人間が高温多湿の場所にいると熱中症になってしまうことと同様に、iPhoneも機械なので高温多湿の場所には弱いです。

また、人間が仕事を多く抱えて長時間労働をすると体調を壊しますよね。iPhoneも同様で、容量の大きいアプリやデータを抱えたまま長時間使用すると、熱暴走を起こして故障の原因に繋がります。

自分の体をいたわるように、iPhoneも大切に使っていきましょう。