「格安SIMは通信費が安くなるって本当?」
「乗り換えたあとも電話番号は変えたくない」
「MNPを利用したいけど、高い手数料を取られないか心配・・・」
格安SIMの利用が拡大してきた最近でも、利用にあたってこのような疑問を抱く人は少なくないでしょう。格安SIMはかつては手数料がかかることもありましたが、最近では原則無料になっています。
この記事では、格安SIMに移行する際にかかる手数料をはじめとする手続き上の疑問を解説していきます。
MNPの手数料は原則無料
「MNP」とは「Mobile Number Portability(モバイル・ナンバー・ポータビリティ)」の略で、直訳すると「携帯電話番号を持ち運ぶこと」。つまり、キャリアを移行しても以前と同じ番号を利用できるサービスです。
MNPはとても便利な仕組みですが、以前は利用するのに手数料が必要でした。そしてそのことが、携帯のキャリアを変更する際のハードルのひとつになっていました。
しかし、2021年4月1日から全ての大手通信キャリアで、MNPの手数料が撤廃されました。
ドコモからソフトバンク、auといった大手通信キャリアから各社の格安SIMに乗り換える場合も、手数料は必要ありません。
MNP手数料無料化のメリット
MNP手数料無料化のメリットは、自由に通信キャリアを変更しやすくなったことです。
2021年3月までは手数料3,300円が必要だった
2006年に始まったMNPですが、2021年3月末までは手数料として税込3,300円が必要でした(ソフトバンクは3月16日まで)。
- 2006年10月:MNPがスタート
- 2021年4月:全ての大手通信キャリアでMNP手数料が無料に
MNPの導入・手数料無料でキャリアを乗り換えやすくなった
実は2006年10月までは、通信キャリアを別の会社に乗り換える場合は電話番号を変更する必要がありました。
その時代はLINEなどもなく、電話番号を変更すると、家族・友人・仕事の同僚などに知らせる必要があり手間だったのです。
手間が掛かるとキャリアを乗り換える人が少なくなり、市場が停滞してしまいます。しかしMNPを導入することで、ユーザーがキャリアを乗り換えやすくなりました。
そして、大手通信キャリア間での乗り換えはもちろん、ドコモ・au・ソフトバンク以外の会社が通信事業に参入しやすくなったのです。ここで拡大してきたのが、いわゆる格安SIMです。
MNPを利用した乗り換え先の決め方
MNPの手数料無料化によってキャリア変更が容易になったため、より簡単に自分に合ったキャリアを選べるようになりました。
乗り換えを迷っている方へ、キャリアの決め方の一例をご紹介します。
大手通信キャリアが向いているのはこんな人
- 親が大手通信キャリアと契約しているので、家族割を使いたい
- 携帯電話やスマホの知識に疎いので、店舗で相談できる大手通信キャリアが良い
- 電波の弱い地域に住んでいるので、より通信が安定する方が良い
格安SIMが向いているのはこんな人
- とにかく通信費を抑えたい
- 携帯電話やスマホの知識はある、もしくは自分で調べられるので、お店で相談しなくても大丈夫
- 電波の強い都市部に住んでいるので、格安SIMでも通信速度に問題ない
まとめ
現在では「SIMロック解除」や「定期契約中の解約金(違約金)撤廃」などにより、通信キャリアを自由に選ぶことができます。
大手通信キャリアから格安SIMへの乗り換えを検討している人は、MNPの手数料も必要ないので乗り換えやがしやすいです。