リモートワークが定着しつつある中で問われてくる能力のひとつに「管理」があります。時間管理、タスク管理、体調管理など、改めて自己管理の大切さを痛感している人も多いのではないでしょうか。
これまで、使い方がいまいち分かりづらかったヘルスケアですが、よく使う項目や自分が特に把握しておきたい項目の設定など、アプリの利便性は常にバージョンアップしています。
今回は「体調管理」に焦点を当て、iPhoneに搭載されている体調管理アプリ「ヘルスケア」について、基本的な機能から少し意外な機能まで深く紹介していきます。
『ヘルスケア』アプリの基本的な機能
iOS 8以降からiPhoneに標準搭載されている「ヘルスケア」は健康管理のためのアプリとして広く知られています。
ヘルスケアでは主に、以下の機能などを使用することができます。
- アクティビティ
- 身体測定値
- 栄養
- 睡眠
- マインドフルネス(心を落ち着ける時間の値)
iPhoneを持ち歩いたり、iPhoneを持って運動したりするだけで運動量が自動的に記録されます。
栄養摂取状態や睡眠時間なども記録することができ、1日の活動量を把握することができるため、生活習慣の見直しが一目でできるアプリです。
それぞれのデータは1時間前〜前年比まで、幅広く比較することができます。改善された部分や敵化した部分がグラフで表示されるため、どの分野をどのように改善すれば良いかが読み取りやすくなっているのも特徴の一つです。
自宅にいる期間が長くなってきているからこそ、活用していきたいアプリとも言えます。
『ヘルスケア』の設定方法
ヘルスケアを使うには、まずはヘルスケアプロフィールを設定する必要があります。
- ヘルスケアのアプリを開いて『概要』をタップする。
- 右上のプロフィール画像をタップする。
- 『ヘルスケアの詳細』→『編集』の順でタップする。
- 身長・体重・年齢などの情報を追加する。
- 「完了」をタップして終了。
その後、『概要』→『編集』の順でタップして、『よく使う項目』から自分が気になるカテゴリーを選択しましょう。
そのほか、プロフィールでメディカル IDを設定し、臓器提供の意思表示をしておくことをおすすめします。
緊急時に役立つ「メディカルID」
メディカルIDは、名前、緊急連絡先、生年月日、血液型、アレルギーの有無などを登録しておくことによって、緊急時に医療関係者や第三者に必要な情報を開示することができます。
とはいえ、個人情報をアプリに登録することに少なからず抵抗があるのも否定できません。
ロックを解除することなく情報の参照ができてしまうため、個人情報の漏洩や悪用に懸念を抱いてしまいます。
情報漏洩を防ぐために、メディカルIDの参照を無効化することも一つの手段ですが、命に関わる可能性もあるため、緊急時には必要な情報を第三者に伝えられる状態にしておく必要があることも事実です。
メディカルIDを安易に無効化せず、「既往歴」や「服用中の薬」「アレルギー」「血液型」などの、個人の特定に至りづらい情報でありながらも人命に関わる情報を開示するという手段を取るのが賢明と言えます。
ヘルスケアで管理できるデータ
ヘルスケアで記録・管理できるカテゴリーの種類は様々です。
これら全てを管理しようとすると確認も怠りがちになり、継続も難しくなってしまいます。自分が特に注意していきたい部分に絞って記録していきましょう。
リマインド通知を活用して、記録を続ける工夫をしてみると習慣化しやすくなります。
体調管理で誰にでも当てはまるのが、運動・食事・睡眠です。ここでは、それらに関するヘルスケアの使い方について紹介します。
『アクティビティ』で運動習慣を付ける
働くようになってから運動不足を痛感して、毎日のルーティンに軽い運動を取り入れている人もいると思います。
そんなときに役に立つのが『アクティビティ』です。アクティビティは、歩数や消費カロリー以外にも、走ったり階段を登ったりといった、運動負荷の違いも判別して、データとして記録してくれます。
『栄養』で食事の管理
一人暮らしで仕事をしていると、食事を外食で済ませたり、コンビニやスーパーの弁当に頼りがちになったりします。
そんなときは『栄養』の出番です。『栄養』では、以下のデータを記録することができます。
- 摂取カロリー
- 炭水化物量
- カフェインの量
以上のデータを参考に、食事の栄養バランスを客観的に見ることが可能です。
『睡眠』で規則正しい睡眠習慣
iPhoneで動画やSNSを見ていて、ついつい寝る時間が遅くなってしまった…という経験をしている人は多いでしょう。
そんな人におすすめしたいのが『睡眠』です。毎日の睡眠習慣をサポートしてくれます。
- 自動でアラームが設定される。
- 寝ているはずの時間にiPhoneを操作した時間が記録される。
- 設定した就寝時刻になると「睡眠モード」が自動的にオンになる。
『睡眠スケジュール』で就寝や起床時刻、睡眠時間を設定しましょう。以上の機能で、規則正しい睡眠習慣が身に付きやすくなります。
『マインドフルネス』でリラックス時間の確保を
「マインドフルネス」はあまり耳馴染みのないフレーズでもありますが、「心の充足感」という意味を表しています。
どんな働き方をしていても、ストレスは常につきまとうものです。忙しない生活の中でリラックスできる時間と習慣を作っていくサポートをしてくれます。
対応機器・他アプリとの同時活用で質の良い管理ができる
ほかの健康測定アプリと連携できる
ヘルスケアは、App Storeで配信されている健康測定アプリと、ヘルスケアのデータと連携して使うことができます。
これにより使用できる機能の幅が広がるほか、ヘルスケアにデータを集約することが可能です。
Apple Watchも同時に活用
ヘルスケアは、Apple Watchとも連携することができます。少し激しく運動するとき、iPhoneを服のポケットには入れておきたくないですよね。
そこで、Apple Watchと連携しておけば、運動・呼吸・心拍数などのデータを自動的にヘルスケアに保存することができます。
まとめ
今回はヘルスケアでできる、体調管理について紹介しました。今回詳しく紹介したカテゴリーのほか、ヘルスケアには様々なカテゴリーがあります。
自分が気になるカテゴリーがあれば、タップして生活習慣に取り入れてみると良いでしょう。
さらに応用した使い方をするなら、ほかの健康アプリをヘルスケアと連携してみてください。