生活に欠かせないiPhoneは、外出先でも家の中でも持ち歩く機会が多いですよね。
屋内外問わず、様々なものに触ったあとの手で操作することの多いiPhoneは、それだけ「見えない汚れ」や「雑菌」にさらされています。
特に2020年は新型コロナウイルスの流行もあり、手の消毒や除菌に気を遣う人も多くなりました。これからの季節、その他の菌・ウイルス対策も含めて、より一層の対策をしていきたいものです。
そこで今回の記事では、感染予防やウイルス除菌のためにやっておきたいiPhoneの除菌方法について解説していきます!
iPhoneの基本的な手入れ方法
iPhoneを清潔に保つためにまず押さえておきたいことは「目に見えるゴミを取り除いたあと、専用のクロスを乾いた状態のまま使う」ということです。
レンズクロスやメガネ拭きなど、繊維が細かく柔らかい素材が使われた布を使って画面や本体を拭き取ることを心がけるようにしてください。
お手入れをする際には、タオル生地やティッシュなどの硬い布生地に押し付けたり強くこすったりしないようにしましょう。
また、画面や本体に小さなゴミや異物が付着したまま拭いてしまうと、iPhoneを傷つけてしまう恐れがあるので注意してください。
おすすめの除菌・清掃方法
条件を満たした「消毒用アルコールシート」を使う
Apple公式ホームページには、Apple製品のお手入れ方法について以下のように記載されています。
- 70%イソプロピルアルコール含有ワイプや、クロロックス除菌ワイプで、iPhoneの外表面をやさしく拭いて良い。
- 漂白剤 (ブリーチ) は使用不可。
- 開口部に湿気や水分が入り込まないように注意。
- 洗剤類の中に iPhone を浸すのはNG。
iPhone のお手入れに消毒剤を使っても大丈夫ですか?
引用元:Apple公式サイト
70%イソプロピルアルコール含有ワイプやクロロックス除菌ワイプ (Clorox Disinfecting Wipes) を使い、iPhone の外表面を優しく拭き取る分にはかまいません。漂白剤 (ブリーチ) は使わないでください。開口部に湿気や水分が入り込まないようにご注意ください。また、洗剤類の中に iPhone を浸さないでください。
クロロロックスはアメリカの漂白剤メーカーで、通販で入手することが可能です。また、イソプロピルアルコール(IPA)は、工業用の洗剤のほか、メガネレンズやDVDなどのクリーナーとして利用されています。ドラッグストアやネットショップで簡単に入手できます。
また、iPhoneには耐指紋性の撥油コーティングが施されています。洗浄用品や研磨剤を使ってしまうと、コーティングが剥がれ、傷がついてしまう恐れがあるので注意してください。
除菌・清掃の手順
iPhone 12シリーズ・iPhone 11シリーズ
iPhone 12、iPhone 12 mini、iPhone 12 Pro、iPhone 12 Pro Max、iPhone 11、iPhone 11 Pro、iPhone 11 Pro Max には、テクスチャードマット仕上げのガラスが採用されています。
このガラスは、接触した物体の素材の跡がiPhoneに残っても取り除けることが特徴です。
【手順】
- iPhoneの電源をオフにする。
- 専用のクロスや柔らかい布にイソプロピルアルコール(IPA)等を染み込ませる。
- iPhoneの画面、フレーム、背中の面を優しく拭く。
【注意点】
- 拭く際には力を入れすぎず優しく拭く。
- 充電器の差し込み口(開口部)にアルコールなどの湿気が入り込まないようにする。
- 洗浄用品、エアダスターは使用しない。
ちなみに、ウェットティッシュも人体用ではなく、物専用のものが販売されているので、メーカーによってはiPhoneにも使用できます。
iPhone SE (第 2 世代)・iPhone XS シリーズ・iPhone XR、iPhone X、iPhone 8シリーズ、iPhone 7 まで
iPhone 8 以降では、前面と背面に耐指紋性撥油コーティングが施されています。
このコーティングは通常の使用条件下でも経年劣化するため、手荒なメンテナンスや洗浄用品や研磨剤を使うと、コーティングが剥がれて細かい傷が付くおそれがあります。
【手順】
- iPhoneの電源をオフにする。
- 専用のクロスや柔らかい布にイソプロピルアルコール(IPA)等を染み込ませる。
- iPhoneの画面、フレーム、背中の面を優しく拭く。
【注意点】
- 拭く際には力を入れすぎず優しく拭く。
- 充電器の差し込み口(開口部)にアルコールなどの湿気が入り込まないようにする。
- 洗浄用品、エアダスターは使用しない。
iPhone 6以前のiPhone端末
SIM トレイの開口部周辺は、糸くずの出ない柔らかい布に、ごく少量の消毒用アルコールを付けて除菌・清掃をしましょう。
このとき、ポートの開口部から汚れを拭き取り、開口部に湿気が入り込まないように注意してください。
また、ホームボタンも同様に糸くずの出ない柔らかい布と消毒用アルコールで優しく拭き取りましょう。
NGな除菌・清掃方法
人体用ウェットティッシュは絶対に使わない
普段、手の消毒に使用しているウェットティッシュをiPhoneの除菌のために使用するのは危険です。
人体用はあくまで人体用なので、iPhoneの除菌には向いていません。施行されているコーティングを剥がしてガラス表面を劣化させたり、パーツを傷めたりしてしまう危険性があります。
iPhoneの除菌を消毒用シートで行うときは、必ず「物専用」の除菌シートを使うようにしてください。
iPhoneに付着している雑菌は便座の約10倍の量!
菌は目に見えないので、どれくらいの菌がiPhoneに付着しているか分かりませんよね。
2017年のエストニアのタルトゥ大学での高校生を対象にした調査では、スマホに約1万7000個もの細菌が付着していることが判明しています。数だけ聞いてもピンと来ないかもしれませんが、この細菌の量は便座の約10倍もの量にあたります。
引用:https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6014197/
除菌はこまめに行うことに越したことはありません。
まとめ
冬場は空気が乾燥し、菌も繁殖しやすいので、iPhoneの除菌にも特に気を遣う必要があります。
ネットショップには、iPhoneに使える除菌機が販売されています。手ごろな値段から販売されているので、ご自身の機種に使用できるか確かめてから購入してみるのも良いでしょう。
また、専門店によっては、無料で除菌・清掃してくれるところもあります。お買い物やお仕事帰りに、定期的に寄ってみるのも良いかもしれませんね。