本日もやってまいりました!サイト運営スタッフが「知らなきゃ損な iPhone 情報」をお届けさせていただきます!
「急速充電器」や「急速充電対応」と書かれたアダプタが売られているけど、自分のiPhoneでも使えるの?と疑問に思ったことはないですか?
以前はiPhoneを買うと一緒に充電用の電源アダプタが付いてきましたが、今は付属されなくなっており、初めてiPhoneを使う方やアダプタが壊れてしまったときは、新しいものを買わなければなりません。
そんなとき、どうせ買うなら急速充電ができる方がいいのか、デメリットはないのか、そもそも自分のiPhoneは急速充電に対応しているのか…いろいろ疑問が湧きますよね。
この記事では、急速充電のメリット・デメリット、対応機種や必要なものについて紹介します。
アダプタ選びの参考にしていただけたらと思います!
急速充電はどのiPhoneでもできる?どのくらい早いの?
急速充電に対応しているのは、2017年9月に発売されたiPhone8以降の機種です。それ以降に発売された機種では、最新のiPhone15まですべてで急速充電が可能です。
- iPhone8/8Plus
- iPhoneX
- iPhoneXS/XS Max
- iPhoneXR
- iPhone11
- iPhone11Pro/Pro Max
- iPhoneSE2
- iPhone12/12mini
- iPhone12Pro/Pro Max
- iPhone13/13mini
- iPhone13Pro/Pro Max
- iPhoneSE3
- iPhone14/14Plus
- iPhone14Pro/Pro Max
- iPhone15/15Plus
- iPhone15Pro/Pro Max
そもそも急速充電とは
通常より多くの電力を供給し、短時間で充電をすることを「急速充電」と呼びます。
AppleではiPhone8〜11までは18W以上、それ以降の機種は20W以上の出力で充電した場合に急速充電になるとしています。
電力を増やせば増やすほど早くなるというわけではなく、機種により受け入れられる電力の上限があります。
正確な数値は公表されていませんが、どの機種もおおむね20W前後、iPhone13くらいからの新しめの機種では最大で30W弱になるようです。
環境やバッテリーの状態などによっても変わりますが、約30分で0%から最大50%まで充電できます。iPhoneの付属品だった5W充電器と比べると、3倍近い速さです。
ちなみに100%充電するまでは1時間半から2時間ほどかかります。これは、バッテリー保護のため、途中から電力を抑えて充電速度が落ちる、トリクル充電という仕組みが備わっているからです。
30分で半分だからといって、1時間でフル充電にはならないということですね。
それでも、急いで充電したいとき…例えば充電を忘れて寝てしまった朝などには、とっても助かりますね!
急速充電に必要なもの
iPhoneを急速充電するには、端末に合ったケーブルと電源アダプタが必要です。まずはケーブルから見ていきましょう。
- iPhone15…USB-Cケーブル(購入時に付属のもの)が必要です。
- それ以前の機種…USB-C to Lightningケーブル(iPhone11 Pro以降では付属されている)が必要です。
iPhone11Pro以前の端末をお使いの場合は別途購入する必要があります。その際はApple製のものか、MFI認証と書いてあるものがおすすめです。
Made for iPhoneの略で、純正ではないもののAppleが定めた基準を満たし認定を受け、互換性や安全性が証明されている商品につけられるマークです。OSアップデートにも対応しているので安心して使用できます。
続いてはアダプタです。こちらは以下のいずれかが必要になります。
- USB-PD対応の電源アダプタ
- Apple製の18W(iPhone12以降は20W)以上のUSB-C電源アダプタ
USB Power Deliveryの略で、最大240Wの電力供給が可能な充電規格。接続すると自動で急速充電を行ってくれます。
ワット数の選び方は、スマホ1台充電するだけなら20〜30Wくらいあれば十分です。
スマホ以外にもパソコンを充電する、というような場合はパソコンの方に合わせて大きめの出力にしてください。値段は上がりますが、充電には特に問題はありません。
また、複数のポートがある場合、同時に充電すると電力が分散されてしまうので注意が必要です。
急速充電をすることによるデメリットはある?
アダプタを変えるだけで充電が早くなるなら嬉しいですよね。でも、デメリットはないのでしょうか?
実は、少しだけ注意してほしいことがあります。
本体が発熱しやすくなる
急速充電では、通常よりも多くの電力が供給されるので、本体が発熱しやすくなります。
その状態でスマホを操作したりすると、さらなる発熱を招き、動きが遅くなったり、電源が落ちるなど異常を引き起こしやすくなります。
最悪の場合バッテリーが膨張し爆発したり、発火するケースもないとは言い切れません。
バッテリーが劣化する可能性がある
「急速充電するとバッテリーに負荷がかかり劣化する」という話を聞いたことはありますか?
実はそれ、ちょっと違います。急速充電自体がバッテリーに悪いというよりは、先程もお話した「発熱」に問題があります。
iPhoneなどのデジタルデバイスに内蔵されているリチウムイオンバッテリーは、もともと高温や低温に弱い性質があります。発熱によって負荷がかかってしまうと、バッテリーの劣化を早める可能性が出てくるのです。
発熱を抑えるには?
発熱は普通の充電中や、高温の環境下でも起こり得る話ですが、急速充電中は特に以下のことに気をつけてください。
- 充電しながら操作しない(特にスマホゲームや動画撮影は危険です)
- 操作だけでなく、バックグラウンドで動作しているアプリにも気をつける
- 高温になったら一度充電をやめる
しかし、バッテリーはそもそも劣化するものであり、使い方によっても変わりますが寿命は2~3年と言われています。
iPhoneには、先述したトリクル充電のようなバッテリーを長持ちさせるためのシステムも搭載されており、過度の発熱に気をつければ、急速充電だからとバッテリーの劣化を心配しすぎる必要はないかなと思います。
毎日、寝る前に充電しているので特に困らない、というような方には普通のアダプタでもいいですが、早く充電したい!と思う場面が少しでも思い当れば、急速充電器の利用をおすすめします。
ちなみに、iPhoneのバッテリーの劣化が気になる時は、設定アプリから「バッテリー」という項目を開くと状態を確認できます。
「バッテリーと充電」内の「最大容量」がバッテリーの状態を表しています。出荷時は100%で、劣化によってだんだん減っていき、80%が交換の目安と言われています。あくまで目安ですが参考にしてみてください。
おすすめの充電器5選
続いてはおすすめの電源アダプタをいくつかご紹介します!
Apple 20W USB-C電源アダプタ
Appleの純正品でお探しなら、こちらがおすすめです。
iPhone8以降のすべての機種と互換性があり、急速充電が可能です。またiPadやApple Watchとの互換性も確認されているので、他の端末の充電をする際も安心です。
Apple 30W USB-C電源アダプタ
こちらはAppleの純正品、30Wのアダプタです。
充電スピードとしては20Wと30Wで大きな違いはないようですが、余裕を持った出力で充電したい方や、iPadも充電するという場合はこちらを選ぶといいでしょう。また、20Wと違ってプラグの部分をしまうことができるので、カバンに入れて持ち歩きたい方におすすめです。
エレコム MPA-ACCP17WH
価格を抑えたい場合は、こちらはいかがでしょうか?
日本のコンピューター周辺機器メーカー、エレコムの20Wのアダプタです。こちらもプラグ部分を折りたたむことができ、持ち運びにも便利です。
Anker PowerPort III Duo
こちらは最大27Wと20WのUSB-Cポートがついており、同時に複数台orイヤホンなどを充電が可能です。
また単体使用では45Wの出力が可能なのでノートパソコンの充電もできます。
NIMASO NCH22H548
パソコンも頻繁に充電したり、急速充電したい方には、ワット数の大きいこちらがおすすめです。
最大67Wの高出力で、スマホはもちろんMacBookやWindowsノートパソコンも充電が可能です。小さくて軽いので持ち運びにも便利です。
まとめ
今回は急速充電について解説しました!いかがでしたでしょうか?
- 急速充電はiPhone8以降の機種でできる
- 約30分で0%→50%まで充電を回復
- 必要なものはUSB-C to Lightningケーブル(iPhone15のみUSB-Cケーブル)と20W以上のアダプター(iPhone8~11は18W以上から可)
- 充電時の発熱はバッテリーの劣化や事故を招く危険があるので注意
メリット・デメリットを把握して、おすすめを参考に自分の使い方にあった充電器を選んでいただければと思います!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。