突然ですが、いま使っているiPhoneを少しでも新品同様に長持ちさせるコツがあるのをご存知でしたか?

実は、こまめにiPhoneの本体を丁寧に掃除すると、ベストな状態で長い間iPhoneを使い続けられるんですよ!

iPhoneを掃除する前に注意してほしいこと

iPhone本体の掃除に入る前に、

  • iPhoneの電源をあらかじめ切っておく
  • 外部電源、デバイス、ケーブル類などは全て取り外す
  • 製品の近くに液体を置かない
  • 本体に水分や湿気が入り込まないように注意する
  • スプレー式の液体クリーナー、溶剤、研磨剤は使用しない
  • 特にガラスクリーナー、エアダスターは使用しない

これらの点には充分注意を払ってください。

iPhoneはあらかたの衝撃に耐えられるよう設計されているものの、精密機器であるため、何が故障の原因に繋がるかわかりません。

神経質になる必要はありませんが、出来るだけ心配のタネは取り除いておきましょう。

液晶・カメラレンズ周辺

iPhoneの大部分を占める液晶部分には、主に皮脂や埃、化粧品、食べ物の油など、あらゆるものが付着します。同様に、カメラレンズにも指紋や皮脂汚れなどの細かい汚れがついてしまいます。

用意するもの

  • 消毒用アルコール(ごく少量)
  • 糸くずの出ない柔らかい布(メガネ拭きなど。ティッシュはNGです!)
  • あるいは、スマートフォンクロスやスマートフォン用のウェットティッシュ

方法

iPhoneの液晶画面には対指紋性撥油コーティングが施されていますが、市販の保護フィルムには、その類いのコーティングが施されていません。

◇画面に保護フィルムを貼っている場合

糸くずの出ない柔らかい布にごく少量の水分(消毒用アルコールがおすすめです)を吹き付けて丁寧に画面を拭き、汚れを取り除きます。
あるいは、専用のクロスで掃除するのも効果的です。

◇画面に保護フィルムを貼っていない場合

こちらも同様に、糸くずの出ない柔らかい布にごく少量の水分(消毒用アルコールがおすすめです)を吹き付けて画面を拭き、汚れを取り除きます。
液晶画面に施されている対指紋性撥油コーティングによって、ある程度の皮脂汚れは防止することができますが、通常の使用条件下でも時間の経過とともに効果は薄れてきます。
専用のクロスや、スマートフォン用のウェットティッシュを使っても良さそうに思えますが、画面に細かい傷がついてしまう恐れもあるため、出来るだけ柔らかい布を使用してください。

カメラレンズを掃除するときは

液晶画面と同様に、柔らかい布かiPhone用のクロスで優しく拭き取ってください。
掃除をしても写真が白っぽく濁るなどの症状が見られる場合には、レンズの内部が故障している可能性があります。

Lightningコネクタ接続部分・イヤフォンジャック

充電するために最も重要なLightningコネクタ接続部分は最も汚れが溜まりやすい部分です。丁寧に、しっかりと掃除して、充電トラブルを未然に防ぎましょう。
また、イヤフォンジャックの部分もLightningコネクタ接続部分と同様の方法で掃除を行ってください。

用意するもの

  • 消毒用アルコール(ごく少量)
  • 綿棒
  • 乾いた歯ブラシ、場合によっては爪楊枝
  • ブロアー(ハンドサイズのもの)

方法

消毒用アルコールで薄く湿らせた綿棒で、差込口付近やケーブル側を軽く拭きます。
差込口の奥にある埃は出来るだけブロアーを使って小さな風を送り、埃などを取り除くようにしてください。
コネクタの中で固まってしまっている埃は、乾いた歯ブラシ、または爪楊枝使い、撫でる程度の力で取り除きます。
最後に再びブロアーで微風を送り、細かく散らばっている埃を吹き飛ばします。

ミドルフレーム

ミドルフレームはiPhoneの側面部分のことです。
iPhoneの側面部分には小さな隙間や窪み部分が比較的多くある設計です。特に普段カバーやケースなどを併せて使っている人のiPhoneは、側面部分の汚れや埃の溜まり、傷などが多く見られます。

ミドルフレームの部分にはiPhoneの基盤や部品が多く搭載されており、アンテナの役割を果たしているため、清潔に保っておく必要があります。

用意するもの

  • 乾いた歯ブラシ
  • ウェットティッシュ

方法

フレーム部分をウェットティッシュで拭きます。汚れが固まってしまっている部分はより丁寧に拭きましょう。
完全に取り除こうとするのではなく、汚れを浮かせるイメージで拭き取るようにしてください。
乾いた歯ブラシを使って、小さな隙間や窪み部分を掃除していきましょう。

スピーカー部分

iPhoneの液晶画面に保護フィルムを貼っていると、イヤースピーカー部分(メッシュで保護されている部分)に埃が溜まりやすくなります。表面の銀色のメッシュ部分と、埃混入防止のためのきめ細かいメッシュ部分が重なった二重構造になっているため、内部にゴミが侵入することはほとんどありません。
その代わりに、メッシュの隙間にゴミや埃がどんどん詰まっていってしまうため、音に関するトラブルが起きてしまうことがあります。

※下部スピーカーやマイクなども同じ構造です。

用意するもの

  • 乾いた歯ブラシ
  • ブロアー(ハンドタイプの小さいもの)

方法

乾いた歯ブラシを使って、メッシュ部分に詰まった埃があらかた取れるまで適度な力でこすります。
メッシュとガラスの境目部分に溜まった埃はかなり取り除きづらいので、ブラシの先端を使って上手に掃除してください。
こまめにブロアーで埃を吹き飛ばしながら掃除を進めるのがおすすめです。

まとめ

いつも身近に置いているiPhoneだからこそ忘れてしまいがちですが、iPhoneは精密機器です。

乱暴に扱えばそれだけ寿命が縮まり、反対に、しっかりお手入れをしてあげれば機械の寿命は延びます。

メガネ拭きなどの柔らかい布や、ドラッグストアなどで手に入る液晶用ウェットティッシュを使って、iPhoneのお手入れをしてあげてください。