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iPhoneには遠隔操作ができる機能が搭載されています。

「iPhoneで遠隔操作ができる」と聞くと、盗聴や盗撮、データの抜き取りなど、不安要素が次々と浮かんできますよね。

遠隔操作の機能を悪用されると個人情報が漏れるリスクを避けることはできないため、遠隔操作の危険性については絶対に押さえておきましょう。

今回は、iPhoneの遠隔操作について、メリットから危険性、悪質な遠隔操作の対策方法について解説していきます。

iPhoneで遠隔操作はできる

iPhoneの遠隔操作方法は主にアプリを用いられることが多いです。主に以下の2つのパターンに分かれます。

  • 「iPhoneを探す」アプリでの遠隔操作
  • モニタリングアプリでの遠隔操作

それぞれについて詳しく解説していきます。

「iPhoneを探す」での遠隔操作

iPhoneには「iPhoneを探す」というアプリが標準搭載されています。

iPhoneを紛失したときにこのアプリがONになっていると、MacやiPadなどAppleの別デバイスでiPhoneの位置情報を追跡し、紛失した場所を確認することができます。

Apple公式の機能であるため、悪意のある遠隔操作をされる可能性は低いです。

第三者にApple IDが漏れた際は悪用される危険性があります。

モニタリングアプリでの遠隔操作

「iPhoneを探す」以外に、App StoreからモニタリングアプリをダウンロードしてiPhoneを遠隔操作する方法があります。

  • mSpy
  • TeamViewer
  • Spyzie

などが、有名な遠隔操作アプリです。

位置情報によるデバイスの追跡はもちろん、以下の遠隔操作ができます。

  • 通話、SMS、メール、LINEなどのモニタリング
  • インストールされているアプリを管理
  • 画像や動画などのデータの閲覧・削除
  • OSのアップロード

これらのアプリはAndroidやWindows OSでの遠隔操作も可能です。

遠隔操作されて起こる被害

遠隔操作アプリは、ウィルスなどの「マルウェア」のターゲットにされたり、他人にiPhoneを貸したりすることで、悪用される可能性があります。

位置情報が筒抜けになる

位置情報を追跡する遠隔操作が悪用されれば、自分が今いる居場所が筒抜けになってしまいます。
家や職場の場所が特定され、最悪の場合はストーカー被害に発展する危険性があります。

電話やLINE、SMSの内容が流出する

メールの内容など、通信情報が流出してしまう危険性があります。チャットアプリから、仕事上の機密情報が漏れる恐れも考えられ、自分自身だけでなく周囲にまで被害が及ぶ恐れがあります。

盗撮・盗聴をされる

カメラを遠隔操作で勝手に使用される危険性があります。友人・恋人とのプライベートな時間が、気付かない間に勝手に盗撮・盗聴され、個人情報漏洩にもつながる危険性が極めて高いです。

データを削除される

画像などのデータものぞき見される可能性がありますが、遠隔操作で大切なデータを削除されてしまう危険性があります。
iCloudなどにバックアップを取っていないと、永久にデータを取り戻すことができません。

仕事に必要なデータを保管している場合、被害は個人だけでなく会社にも及んでしまう危険があります。

iPhoneが遠隔操作されていないか確認する方法

自分のiPhoneが遠隔操作されているかどうかは、以下の方法で確認することができます。

インストールした覚えのないアプリを探す

アプリ一覧から、インストールした覚えのないアプリがないかチェックしてみましょう。見つけた場合は遠隔操作されている可能性があるので、アプリを削除してください。

ただし、モニタリングアプリの中には「不可視化」というインストールを隠蔽する機能を持っているアプリもあります。

不可視化されているアプリを見つけるには、まずiTunesで同期してみてください。そこで怪しいアプリがあれば削除をすればOKです。

それでも見当たらない場合は、セキュリティソフトを利用して検出してみましょう。

上記2つを試しても検出されず、遠隔操作されている可能性が高い場合は、最終手段として端末の買い替えを行うしかありません。

脱獄(ジェイルブレイク)の有無を確認する

使用しているiPhoneが中古品の場合は、脱獄(ジェイルブレイク)の有無がないか確認しましょう。

脱獄とは、App Storeの非公認のアプリをインストールするための手段です。脱獄は危険なアプリをインストールできる状態なので、他人に遠隔操作されるリスクが高くなります。

主に「Cydia」「Sileo」というアプリを使って行われる場合が多いです。それらのアプリがインストールされていたり、初期化されていない中古品のiPhoneを購入したりすると、脱獄状態になっている可能性があります。

それでも不安が残ればiPhoneを初期化する

前述の方法で確認しても遠隔操作の不安がある場合は、iPhoneの初期化をおすすめします。

工場出荷時の状態に戻すことによって、iPhoneを安全な状態に戻すことが可能です。これにより、遠隔操作でiPhoneが悪用される心配がなくなります。

初期化する際は、大切なデータをiCloudなどにバックアップしてから行ってください。

悪質な遠隔操作の予防方法

悪質な遠隔操作からiPhoneを保護するためには、あらかじめ予防策を立て、実践していくことが重要です。

不審なアプリをインストールしない

出所不明の「野良アプリ」をインストールすると、マルウェアに感染するリスクが高くなります。App StoreからインストールできるアプリはすべてAppleの審査を通しているため、アプリ自体が悪質なものである可能性は極めて低いです。

アプリをインストールする時は、必ずApp Storeを経由してインストールしてください。

フリーWi-Fiの利用を避ける

フリーWi-Fi(無料Wi-Fi)を利用すると、端末が乗っ取られて第三者にiPhoneを遠隔操作される危険性があります。

フリーWi-Fiの中には「野良Wi-Fi」という、カフェなどのフリーWi-FiのSSIDに似せた怪しいものが存在します。

急ぎの用事でフリーWi-Fiを使う場合、類似のIDはよく見ずに使用してしまうこともあります。

怪しいアクセスポイントやフィッシングメールから端末を乗っ取り、iPhoneを遠隔操作される危険性があるので、案内されているSSID以外は絶対に使用しないか、フリーWi-Fi自体を使用しないようにしてください。

他人にiPhoneを触らせない

第三者にiPhoneを貸し出すのは極力やめましょう。自分の見えないところで遠隔操作ができるアプリなどを仕込まれる可能性がゼロではないからです。

やむを得ない場合は、必ず自分の目の届く範囲内で操作してもらうようにしてください。

また、職場のデスクや飲食店のテーブルなどでiPhoneを放置することも危険です。肌身離さずiPhoneを持ち歩くか、必ず端末にロックをかけておくよう管理を徹底してください。

パスワードを定期的に変更する

Apple IDが他人に漏れてしまうと、本体のロックやデータ消去など、遠隔で操作される可能性があります。

そのため、Apple IDのパスワードを他人に漏れないようにするのはもちろん、定期的にパスワードを変更しておくと安心です。

  1. 「設定」
  2. 「ユーザ名」
  3. 「パスコードとセキュリティ」
  4. 「パスワードの変更」

脱獄(ジェイルブレイク)をしない

モニタリングアプリの中には、脱獄しないと使えないものがあります。

脱獄することでApple非公式のアプリをインストールすることができますが、悪質な野良アプリをインストールすると個人情報が漏洩するリスクがあります。

脱獄状態のiPhoneはAppleサポートの対象外になり、いっそうリスクが跳ね上がってしまうので、絶対にやらないようにしてください。

新品でiPhoneを購入する

iPhoneの中古品のなかには、脱獄したまま初期化していない端末もあります。

何も知らずに脱獄状態のままiPhoneを使うと、遠隔操作される可能性があり危険です。iPhoneを購入する際は、必ずApple Storeや大手キャリアで購入しましょう。

Apple Storeで購入する際は「Trade In」という旧機種を下取りしてもらうサービスを利用すると、新機種を安く購入することができます。

まとめ

遠隔操作自体は、紛失したiPhoneを探す手段として有効です。しかし、マルウェアに感染したりiPhoneを他人に貸たりすることで、悪用される危険性があります。

スマホやPCなど、所持しているデバイスがApple製品で統一されている場合は「iPhoneを探す」で遠隔操作するようにしましょう。

その他のモニタリングアプリを利用する場合は、不審なアプリでないかユーザーのコメントをしっかりと読んでから、インストールするかを慎重に判断してください。