長い期間iPhoneを使用していると、徐々にタッチ反応が遅くなったり、操作が不便に感じることが多くなってきますよね。

逆に、機種変更直後には、タッチの感度が良すぎて軽くタッチしただけなのにもかかわらず、思いも寄らない操作が起こってしまうということがあります。

タッチ反応が鈍く感じるのも、スムーズすぎると感じるのも個人差はありますが、できれば丁度良い操作ができるように整えておきたいものです。

今回は、iPhoneの画面操作における「鈍さ」「スムーズさ」に焦点を当てて、簡単な解決方法を解説していきます。

タッチの「鈍い」と「スムーズすぎる」を解決する、アクセシビリティからの各設定

アクセシビリティとは、視覚や聴覚、身体に障がいを持つ人でもiPhoneやiPadを不自由なく使えるように作られた機能です。

このアクセシビリティ機能を使えば、タッチの感度を調節することができます。

【アクセシビリティの開きかた】

  1. 設定」を開きます。
  2. 一般」を選択します。
  3. アクセシビリティ」を選択します。

タッチ調整を使用する

「アクセシビリティ」を開いたら、「タッチ調整」を選択し、調整したい設定を操作していきましょう。

一番分かりやすいのは、保存継続時間です。「保存継続時間」の項目では、画面に触ってからパネルがタッチを認識するまでの秒数を設定することができます。0.10秒を基準として、それより時間が短くなれば感知が早く、長くなれば感知が遅くなります。この項目で、タッチの鈍さとスムーズさを調整してみてください。

また、繰り返しを無視」という項目は、次のタッチまでの間隔を調整する機能です。

なお、タッチした場所と違うところが反応する場合は「タッチ開始位置を使用」やタッチ終了位置を使用を操作して調節してみてください。

3D Touch機能でタッチの強さを調整する

iPhone 6から、3D Touch機能という機能が搭載されました。

画面を押した圧力の強さをタッチパネルが認識し、特別な操作ができます。3D Touch機能はある程度の力を入れないと反応しない場合があるため、感度調整を行うことで反応が良くなる可能性があります。

  1. アクセシビリティを開きます。
  2. 「3D Touch」を選択します。
  3. 「弱い」「中」「強い」の中から感度を選択します。これは、3D Touchを機能させるのに必要な力の量のことなので、3D Touchの反応が鈍い場合は「弱い」に、スムーズすぎる場合は「強い」に設定しましょう。

その他、タッチ感度の鈍さを解決する方法

保護フィルムの掃除・張り替え

保護フィルムを貼り付けている場合、保護フィルムが汚れて感度が鈍くなっている可能性があります。

保護フィルムを掃除するか、新しいものに張り替えてみましょう。

再起動する

保護フィルムを張り替えても反応がなかなか直らないときは、iPhoneを一旦再起動してみましょう。再起動する前に、液晶をメガネ拭きなどの柔らかい布で清掃して画面を綺麗にしておいてください。

自力で調整しても直らない場合は「液晶不良」の恐れがある

これまでご紹介してきた方法が、自分でできるタッチ感度の解決方法です。

しかし、これらの方法で解決できない場合は、液晶不良の可能性があります。

iPhoneの液晶にはタッチを感知するためのタッチパネルが内蔵されています。液晶に不具合が出ると、タッチパネルも連鎖的に不具合が起こりやすくなります。

特に、iPhoneの落下やカバンの中でiPhoneが圧迫されるなど、液晶に強い衝撃や断続的に圧力が加われば、液晶不良を起こし、タッチがうまく反応しなくなる恐れがあります。

液晶不良が起きた場合は、すみやかに修理専門店へ持ち込み、プロに修理を依頼してください。

まとめ

タッチの感度は個人によって感じ方の差があるので、必ずしも故障しているというわけではありません。

アクセシビリティから、タッチ調整や3D Touch機能を操作することで解決できる場合がほとんどです。普段からこまめに画面を拭き取り掃除しておくのも大切なポイントになってきます。

液晶不良の場合は自力では解決できないので、必ず修理専門店に相談してください。